「洗面所をリフォームしたいけれど、何から始めればいいか分からない」「費用はどれくらい? 工事の期間は?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
洗面所は毎日使う場所だからこそ、使い勝手や見た目の良さが暮らしの満足度を大きく左右します。
とはいえ、いざリフォームを検討すると、「交換だけで済む?」「全部リフォームすべき?」「どんな洗面台が合ってる?」という悩みはつきもの。
この記事では、洗面所リフォームを検討しはじめた方に向けて、基本的な知識からリフォームの種類・流れ、後悔しないための洗面台選びのポイントまでわかりやすく解説します。
洗面所リフォームでできること
1.洗面台の交換
もっともポピュラーなのが、洗面台本体の交換です。老朽化や収納不足、水漏れといった問題の解消に加え、最新の洗面台に替えることで、使い勝手やデザイン性が格段にアップします。
2.壁紙・床材の張り替え
湿気や汚れが気になる洗面所では、壁紙や床材の劣化も目立ちやすいポイント。防水性・耐久性に優れた素材に張り替えることで、見た目だけでなくお手入れのしやすさも向上します。
3.収納スペースの追加・改善
「タオルやストック品の置き場がない…」そんな悩みも、リフォームで解消可能。収納力をアップさせるキャビネットや棚の設置で、洗面所がより機能的な空間に生まれ変わります。
4.照明・コンセントの配置変更
明るさが足りない、ドライヤーを使うときに不便……といったストレスも、照明やコンセントの位置を見直すことで解決できます。
部分リフォームとフルリフォームの違い
リフォームの種類 | 内容 | 費用目安 | 工期 |
部分リフォーム | 洗面台交換のみ・壁紙張り替えのみ など | 数万円~数十万円 | 1日~2日程度 |
フルリフォーム | 配管・床・壁・照明・収納まで全面改装 など | 数十万円~100万円以上 | 3日~1週間程度 |
「とりあえず使いやすくしたい」という人は部分的なリフォームでも十分満足できるケースが多いですが、「洗面所を一新したい」「老朽化が目立つ」という場合は、思い切って全体リフォームを検討するのもおすすめです。
洗面台選びのチェックポイント
洗面所リフォームの満足度を大きく左右する「洗面台の選び方」。
見た目だけで決めると、「使いにくい」「収納が足りない」「水はねが気になる」といった後悔につながることも……。
ここでは、洗面台を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを5つに絞って紹介します。
1.サイズと設置スペースをしっかり把握
洗面台を選ぶとき、まず大前提となるのが「スペースとの相性」。
特に注意したいのは以下の点です。
・幅・奥行・高さが今の洗面所に収まるか
・洗濯機やドアとの干渉がないか
洗面台の一般的な幅は、60cm、75cm、90cmですが、コンパクトタイプやワイドタイプもあります。
設置する場所や家族構成など、リフォームの目的に合わせて使用のしやすさなどを考慮して選びましょう。
2.洗面ボウルの形と深さ
見落としがちですが、毎日の使いやすさに直結するのがボウルの形状です。
洗面ボウルの形状 | 特徴 |
浅めのボウル | デザイン性が高い |
深めのボウル | 実用性が高い |
2ボウルタイプ | 朝の混雑を避けたいファミリー向け |
3.水栓(蛇口)の種類
意外と使用頻度が高いのが水栓。こちらも種類によって使い勝手が大きく異なります。
水栓の種類 | 特徴 |
シングルレバー水栓 | 片手で温度・水量調整ができる |
自動水栓 | 手をかざすだけで水が出るためため衛生的かつ節水効果が期待できる |
ホース引き出し式 | ノズルが引き出せて掃除や洗髪にも便利 |
最近は「自動水栓」が人気。タッチレスで水が出るため、非接触でコロナ以降の衛生意識にもマッチしています。
4.収納力と使いやすさ
収納スペースの配置も、暮らしやすさに直結します。
収納方法 | 特徴 |
引き出しタイプ | 小物が取り出しやすく、整理しやすい |
開き扉タイプ | 大きな物の収納に向いている |
三面鏡タイプ | 鏡の裏にたっぷり収納でき、見た目もスッキリ |
5.掃除のしやすさ
日常的に使う場所だからこそ、洗面台はお手入れのしやすさも重視したいポイントです。
たとえば、継ぎ目の少ない一体型カウンターは、汚れがたまりにくく、サッと拭くだけで清潔さを保てます。
また、水垢が付きにくいセラミックなどの素材を選べば、毎日の掃除もぐっとラクになります。
さらに、排水口まわりの構造が工夫されたモデルであれば、ぬめりや汚れの発生を抑えられ掃除の頻度を減らすこともできます。
掃除に手間をかけたくない方は、こうした“お手入れ簡単モデル”を選ぶのがおすすめです。
洗面台リフォームで費用を抑えるポイント
洗面台のリフォーム、できるだけ費用は抑えたいですよね。
とはいえ、安さを優先しすぎて品質や使い勝手を妥協してしまうのは避けたいところです。
ここでは、必要な機能や品質は確保しつつ費用を上手に抑えるためのポイントをご紹介します。
既存のレイアウトを活かす
給排水管の移動や壁の移設が発生すると、工事費が大幅にアップします。
現在の配置のまま洗面台だけ交換することで配置換えの工事費を抑えることができます。
シンプルな洗面台を選ぶ
収納が多いタイプや高機能ミラーなど、オプションが増えるほど費用も増加します。
必要最低限の機能に絞ったモデルを選ぶことでコストダウンにつながります。
複数の業者から見積もりをとる
リフォーム費用は業者によって差があります。
3社以上から見積もりを取り、サービスや保証も比較して、希望と予算に最も合う業者を選びましょう。
型落ち品・アウトレット品を活用
旧モデルや展示品、アウトレット品も要チェック!
新品にこだわりがなければ、見た目も機能も十分な製品が安く手に入ることがあります。
他のリフォームとまとめて行う
トイレや浴室など、水回りをまとめてリフォームすることで割引が適用されることも!
長い目で見て費用を抑えられるケースがあります。
リフォームの流れとスケジュール感
スムーズに進めるためには、あらかじめリフォームの流れを把握しておくことが大切です。
この章では、初めての方でも安心して進められるように、洗面台リフォームの一般的なステップをわかりやすくご紹介します。
Step1.現状の確認と希望を整理
まずは現在の洗面所の不満点や改善したいポイントを洗い出しましょう。
また、「どこまで変えたいのか」「どんなデザインが好きか」「予算はどのくらいか」なども考えておくことで後々のやり取りがスムーズになります。
Step2.業者探し&見積もり依頼
希望がある程度固まったら、リフォーム業者に相談・見積もり依頼をします。
複数社に見積もりを取り比較検討しましょう。
Step3.プランの打ち合わせ・契約
業者と相談しながら、具体的なリフォームプランを決定していきます。
Step4.工事開始
工事中は洗面所が使えない期間があるため、事前に代用方法を考えておくと安心です(例:お風呂場の洗面を使うなど)。
Step5.完了・引き渡し
工事が終わったら、仕上がりをチェックして引き渡しとなります。
不具合がないか・希望通りになっているかを一緒に確認し、問題がなければリフォーム完了です。
アフターサービスの確認も忘れずに!
設備の保証期間や不具合対応など、アフターサービスの内容も必ず確認しておきましょう。
万が一のトラブル時に頼れる業者かどうかも重要なチェックポイントです。
まとめ:目的と予算を明確にして後悔のないリフォームを
洗面所リフォームは、洗面台のみを交換する小規模なものから、壁紙の張り替えや配管の修理も行うフルリフォームまでさまざまです。
まずは「どんな空間にしたいか」「どこまで手を入れるか」を明確にし、そのうえで予算に合ったプランを選ぶのが成功のカギです。